
PROFILE
水船桂太郎(K-TARO)
テノール 水船 桂太郎 | TENOR Keitaro Mizufune
クラシック一筋のオペラ歌手がストリートミュージックに挑戦
日本最大のオペラ団体にていくつもの主役をこなし海外にまで活動の場を広めているオペラ歌手がストリートに挑戦する訳は、クラシック音楽を皆様にもっと身近で楽しんで頂きたいと思った事と、自分への可能性を探る挑戦と捉えている。
「バリトン」でスタートした声楽の道も大学卒業時に挫折し教職への道を目指す。
充実した教員生活で部活動(吹奏楽)や授業(全日本音楽研究会・代表授業者)に成果を挙げる。
外国の有名伴奏者による声楽レッスンを受講、「テノール」と判断され激励を受ける。それ以来声楽の道への意欲が高まる。
教職を辞し(32歳)イタリアへ留学。テノールとしての基礎から訓練を始める。
2003年オペラ「蝶々夫人」ピンカートン役でデビュー(東京文化会館)を皮切りにメリーウイドー、魔笛、ジャンニ・スキッキ等次々と主役を務める。
文化庁特別派遣として再びヨーロッパに留学。世界的に著名なペーター・ドヴォルスキー氏の指導を受ける。劇場オーディションの結果、スロヴァキア・チェコ等でオペラデビューを果たす。
コンサート活動も多く主要オーケストラとの共演、TV、ラジオ等の出演も果たす。
お客様から日程が合わない、会場まで遠いために演奏会に行けないとの相談を受け、自分の方から出向いてコンサートをするアイディアを提案,好評を博した。その経験から身近に音楽を聞いて頂く機会はないかと模索したところ、都内の公演でパフォーマンスをするヘブンアーティスト制度を知る。
このパフォーマンスで目指すものは大きく3つある。
一つ目は言うまでもなくクラシック音楽の普及である。二つ目は日本の素晴らしい歌を聴きに来た皆さんと一緒に楽しむ事。そして三つ目は現在外国から東京にやって来る多くの外国のお客様に歌で「おもてなし」をしたいという事である。
この試みには多くの困難を伴うであろう。まず音や声の響きが生命線と言えるクラシック音楽が野外で演奏するのはリスキーである。当然、マイクを通じた音になる。これは本来のクラシックの音楽の形であるのか?
またお客様に対して魅力ある歌唱が出来るか自分自身への挑戦でもある。
この活動を通じてお客様と直接触れ合う機会を得て、クラシック音楽の魅力をお伝えしたい。そして将来、コンサートホールや劇場に足を運んで頂ければと心から願っている。